スタブハブ(StubHub)購入体験記!チケット届かず、トラブルで英語力は必須












さて今回はスタブハブ(StubHub)というチケット転売の仲介サイトで、実際にイングランドプレミアリーグのチケットを買う方法と注意点をまとめていきたいと思います。

今回のロンドン観戦旅行(2017年12月末)では、チェルシーのチケットに関してはクラブメンバーシップに登録し、チェルシーFCオフィシャルサイトから購入したのですが、セルハーストパークで開催されたクリスタルパレス対アーセナルは既に販売期間が過ぎていたこともあり、このスタブハブを初めて利用した次第です

チケットが届かない!というトラブルが発生しましたので、その際の対処方法などについても触れていきます。

結果的にはギリギリで試合を観戦することができましたが、大変ヒヤヒヤしました。また、スタブハブは日本語対応をしていますが、配送先の手配やトラブル発生時にある程度の英語力は必須となることが分かりましたので、十分に注意してください!

※この記事は2017年12月にスタブハブを利用して購入したチケットで実際にプレミアリーグを観戦した際の実体験を基に作成しています。その後のサービス内容変更等には対応できていませんのでご了承ください。

▼チェルシー公式HPからチケットを買う方法などはこちらをご参照下さいね!

チケットの買い方




メルカリやチケットキャンプに似ている

チケットの販売画面の操作と購入については日本語対応していますので、何も難しいことはありません。今回のようにクリスタルパレス主催のアーセナル戦のチケットがほしければ、スタブハブのサイト内で検索することで出品されているチケット一覧にたどり着きます。

メルカリチケットキャンプをイメージすれば間違いありません。出品された各チケットには匿名の持ち主(売主)がいて、スタブハブが仲介することで買いたい人にチケットが届く仕組みですね。

売主が価格を設定していますので、タイミングが良ければ転売相場より安く購入することもできます。一方で出品数が少ない試合もありますので注意が必要です。また「こども用チケット」などと表記があれば、成人は入場できませんのでこの点も注意です。

やはりプレミアリーグの人気カードとなると、転売価格は1枚で2~4万円と高騰していました( ;∀;)

購入画面に進んでから手数料を大幅上乗せ!

まず驚いたのはいざ購入ボタンをクリックした後に、スタブハブの手数料が上乗せされた金額が表示され、購入の最終確認を促された点です。

今回のクリスタルパレス対アーセナルの一戦、軒並み3万円弱の強気の価格設定が多かったのですが、何度かサイトを確認しているうちに22000円程度のチケットが出品されたため、これは相場より安いぞ!!と意気込み、思い切って購入画面へ進みました。

ところが表示された価格は27000円強!5000円強の手数料がサラッと上乗せされていたのでした…(*_*)

しかし、たとえば3万円のチケットにも同じように手数料が加算されるのでしょうし、これは仕方ないと諦めて購入画面に進むことに。

サイト内を探したのですが、手数料のパーセンテージなど正確なルールや情報は見つけることができませんでした。少し不親切な対応ですよね。




英語でホテルに連絡を求められる

次に驚いたのは自力で配送先のホテルに連絡するように求められた点です。

チケットの出品者が発送を英国内やヨーロッパ内に限っている場合、滞在先のホテルを配送先に指定し、チェックインまで預かってもらうという方法を取るようにスタブハブ側から求められるのです。

で、そのためのホテルの連絡などはすべて自分でやります。

現地で日本語に対応している高級ホテルに泊まるのであれば問題ないのですが、基本的には英語でホテルに連絡し、荷物が届く旨とそれをチェックイン時まで保管してほしい旨をお願いして了承してもらう必要があります。

しかも…ホテルによっては従業員らに盗まれる可能性があるため、プレミアリーグのチケットだということは言わないように!なんて注意もスタブハブ側からされました…( ;∀;)

正直、このあたりからかなり不安になってきましたね。簡単な英語でのメール文なら書けるので連絡は問題ありませんでしたが、英語力に全く自信がなくて日本語対応だからという理由でスタブハブを利用しようという方はこの時点でかなりハードルが高くなります

さらに、ホテルのグレードによってはちゃんとチケットを当日のチェックイン時まで保管してくれるのか大変不安になります。盗難などの悪意はなくても、紛失などのリスクは認識しておく必要がありそうです。




チケットが届かず、スタブハブは塩対応

で、間もなく売主が運送会社UPSを使って発送した旨と追跡番号がメールで送られてきました。クリックすれば簡単に配送状況を確認できる仕組みです。

このUPSのサイトも英語ですので、ここでもそれなりの英語力は必要になります。

まあ、追跡番号なんて確認しなくてもちゃんと届くだろう!と思っていたら大間違いでした…。日本のヤマト運輸や佐川急便の正確な対応に慣れている方は注意が必要ですよ!

試合も2週間後に迫ったころ、何となく追跡番号をチェックしてみると…

12/13/2017  We’re attempting to verify the package location. / Lost package investigation

UPSのサイトにはこんなことが書いてありました…!!

え!?Lost packageって荷物なくしたってこと??

青くま君
それやばくない??

慌ててスタブハブの日本語対応デスクに問い合わせます。もちろん上記のLost package の部分もコピペしてメールを送りました。どうしたら良いでしょう!!と。

間もなく届いたスタブハブからの返信がこちら…

お手数ですがチケットの発送に関しましてはお客様ご自身でUPSにご連絡頂き状況をご確認頂くようお願い致します。何卒よろしくお願い致します。

 

青くま君
え!冷たっ!
チケットがなくなった可能性があるというのに、自身での連絡を求められることに…

UPSにも英語で連絡

こうして急遽再び英語でのメール文作成です!UPSのホームページからお問い合わせフォームを見つけ出し、Lost Packageとはどういうことか問いただします。

UPSから届いた返信がこちら…

Our system shows that there was a shipper error scanned on your parcel on 07/12/17. Your shipment was then processed for return to sender.

 

とにかく配送はうまくいってないことはよく分かる文面!!笑

こりゃまずいとこの返信をコピペして再びスタブハブにメールします。これはさすがに対処してもらわないと困りますよと…。

ここでスタブハブ側はようやく重い腰をあげまして、UPSに詳しい状況を確認してみるとのこと。そして数日後にスタブハブから来たメールがこちら…

こちらのチケットですが、UPSが輸送中に紛失した可能性がありますので、UPSとUKチームに確認をしております。
UPSがチケットを紛失した場合、新しいチケットを手配する可能性がございます。
登録された〇〇Hotelは27日にチェックアウトということですので、念のためそのあと28日までお泊りのホテルの情報をご連絡いただけますでしょうか?

 

まあ、いいんですけど…「申し訳ありません」とか一切ないんですよね…苦笑

いきなり27日以降のホテル情報を求められ、若干苛立ってきます。

新しいチケットについても席の位置など条件面が何も書かれていないので、そのあたりの詳細を詰めるメールを何回かやりとりしました。




代替チケット確保もなかなか連絡なし

その後2日経過しても何も連絡がないため、もう代替チケットはいらないから全額返金して下さいという旨をメールしました。そもそもチェルシー戦の観戦が目玉で、クリスタルパレス対アーセナルは日程がちょうどよいのでオマケで日程を組んだだけでしたので…

すると、いきなりスタブハブからこんな返信が…

ご連絡が遅れてしまい大変申し訳ございません。イギリス担当より、〇〇のチケットをお持ちの出品者様がいらっしゃいましたので、こちらのチケットを代替チケットとしてご用意させていただく形になりましたのでお知らせいたします。

その後また追跡番号などが送られてきました。

こちらから催促してやっと連絡かあ…とまた苛立ちましたが、もう送ったというなら仕方ありません。せっかくだから観戦しようと気持ちを復活させました。




またも配送トラブル発生…!

代替チケットの配送はUPSではなく、ロイヤルメールになっていました。イギリスの郵便局ですね?今回は大丈夫だろうと信じながらも、また追跡番号を小まめにチェックしていきます。

追跡番号のシステムはUPSと似ていまして、これまた英語での確認は必要になります。

で、出発も数日後に迫ったころ確認してみると…

到着予定日がチェックアウトの日の27日になっているではありませんか!!

26日に宿泊して、27日はチェックアウトして朝から行動し、27日の夜には別のホテルに宿泊する予定でしたのでこれでは困ります!チェックアウト後のホテルにチケットが届くことになってしまいますよね…

その旨またまたスタブハブに問い合わせすることに…

するとこんな返信が…

12月25日、26日はRoyal Mailはクリスマスでお休みとなります。12月27日の遅くとも午後1時までにはお届けが完了いたします。同じLondon市内のホテルですので、チケット到着してから別のホテルへ移動をお願いいたします。

 

いやいやいや、27日、ホテル移動だけする日じゃないし…苦笑

色々観光する予定もあるんだから困りますよとメールすると…

これまたこんな返信が…

StubHubから28日に滞在されるホテルのお届けになるとお伝えし住所を伺いましたが、27日チェックアウトのホテルに届けるようリクエストいただきました。また、当日受け渡しもオファーしましたが、27日チェックアウトのホテルへの配送を優先するようにとリクエストいただきましたので、お送りした次第です。チケットは翌営業日配達で送られていますが、25日、26日はクリスマスでお休みのため最速でも27日になってしまいます。当日配達まで待つのが難しい場合は、ホテル側に事情をご説明いただき、チェックアウトの後も受け取り・保管をしていただけるように調整をお願いいたします。ご不便をお掛けして大変申し訳ございませんが、よろしくおねがいいたします

 

「28日に滞在されるホテルのお届けになるとお伝えし住所を伺いました」なんてありますけど、これについては27日以降に泊まるホテルはランクが下がって信頼できないから26日に泊まるホテルでないと受け取れないとちゃんと伝えてあるんですよね…

「当日の受け渡しのオファーもした」と書いてありますが、そんなことなくて、そうなる可能性があるけどどうですか?と聞かれたから、英語の電話などは自信がないので難しいですと断っただけなんですよね…

ちゃんとメールの履歴を見てくれれば全部わかるはずです…

そもそも発送がうまくいかなくてこんなトラブルになった責任は購入者の私には一切ないんですが…

青くま君
なんというか…

…この返信には開いた口がふさがりませんでした。

もう諦めの境地に達し、ホテルにチェックアウト後の保管をお願いし、観光後に一度そのホテルに戻って立ち寄るプランに練り直しました…(*_*)

何度もしつこいですが、ホテルへの保管のお願いなどはすべて英語で説明する必要がありますからね!!英語力に自信がない場合は困難を極めますので注意が必要です。



入場できない可能性もある

そんなこんなで試合前日の27日夕方、やっとチケットを手にしました。ホテルはちゃんと保管していてくれました…ほっ…

 

ただ、チケットを見てまた新たな不安がよぎりました…

チケットには「BUNDLE TICKET」と表記があり、外国人の氏名も印字されていたのです。

BUNDLEとは「束」という意味ですね。バンドルチケットというのは私の記憶では複数の試合のセット販売チケットのはず。

つまりアーセナル戦のようなビッグマッチのチケットを、その前後の日程で組まれている別の試合のチケット2~3枚でセット販売する方法ですね。

アーセナル戦のような人気カードを観戦できる代わりに、別の試合も観に来てね!という意図あるということ。また、アウェイチームであるアーセナルのファンにチケットが渡らないようにするという狙いもあります。

で、そのために氏名が印字してあって、基本的には転売や譲り渡しができず、本人のみの入場というルールになっているはずなんです。

入場できなければ証明書が必須!

この点、本当に入場できるチケットなのか不安だったため、念のため再びスタブハブに問い合わせてみると…

ご出品者様からは本人でないと入場できないとの情報は伺っておりません。万が一入場にトラブルがございました場合はイベント入場の際にご入場拒否されたことを証明いただける、会場スタッフのサイン又はイベント主催側のサインが記載されております証明書が必要となります。

とのこと…。

何かしらの証明書がなければ返金してもらえませんので注意が必要です!

いざとなったらスタジアムのチケットオフィスに行って、入れないのは仕方ないけどその旨書いた証明書を発行してくださいと英語で頼まないといけない訳です。

また、こういう返答が用意されているということは、実際に入れないという想定があるということですね…。もしアーセナルやクリスタルパレスの大ファンで、この1試合のためだけにロンドンに訪れるとしたら結構リスクはあるなあと感じます。

実際にチェルシーファンの方に聞いたところでは、スタンフォードブリッジに入場する際に「どこでチケットを買ったのか?」とスタッフに確認された経験もあるそうです。その方は公式ホームページから買っていたので入場が許可されたそうですが、もしスタブハブだったらどうだったでしょう…。

また、ドイツでボルシアドルトムントの試合を観戦した知人はHISで購入したチケットで入場しようとしたところ「このチケットは盗品だ」と言われて入場を断られた経験もあります。その時はHISのスタッフがスタジアムに駆け付け、クラブと交渉してなんとか入場できたそうですが…。

転売チケットには常にこういった入場できないリスクがあるので頭に入れておく必要があると思います。

結果的に入場はできました…!

入場に際して最大限の工夫はしました。

  1. 観光客っぽく見られないように荷物はほとんど持たず、
  2. ホームサポーターであることを装うためにクリスタルパレスのマフラーを買って無造作に首から下げ、
  3. そして入場ゲートが最も混み合ってスタッフが忙しい試合開始20分ぐらい前に入場しました。

結果的にスタッフにどこでチケットを手に入れたのか等確認されることなく、無事に試合を観戦することができました。

結果オーライですし、いつかまたどうしてもスタブハブでしか入手できないチケットがあれば利用するとは思いますが、高額の取り引きになりますから、今回のように色々な難関が待ち受けていることは十分に理解した上で、賢く利用する必要がありますね!



青くま君
よろしければ以下ものぞいて行ってください( ˘ω˘ )

ロンドン観戦旅行を超簡単にするたった1つの方法!

現地観戦
















5 件のコメント

  • 参考になりまし!
    他のサイトではスタブハブってとっても便利♪ 日本語対応もあり安心。皆さんも利用してみてくださいね☆
    …などメリットしかないようなサイトもあるので… 日本の常識で考えるとあまり良い対応とは思えないですよね^^:

    イタリアに知り合いがいるのですが、日本と郵送しても荷物が紛失とか数カ月かかって届くとか結構あるみたいなので。
    チケット到着トラブル自体は紛失した会社のせいにしろ、英語が苦手な方だったりしたら観戦できなかった可能性もありますからね。
    もう涙ぐましいほどの努力が伝わってきました、ご苦労された中、怒らずに楽しく画像付きでレポートしてくださり楽しく拝見させて戴けました。観戦できて本当に良かったですね。

    PS…スタブハブは便利さもあるんでしょうけど、チケット高騰や転売目的で利用する人や組織がいそうなのはちょっと心配です。
    出来たら転売目的でなく行けなくなった人から行きたいです^^;

    • みょさん嬉しいコメントをありがとうございます!!
      そうですよね~!サービス自体はこんなものでもまあ良いし助かる面もあると思いますが、やはり日本基準で考えていると痛い目に遭うだろうな~と思ったので記事にしました(・∀・)長々と書いたのに最後まで読んでいただいたようでうれしいです。
      そうそう、私もやっぱり転売目的ではない人で、その試合の価値認識やチームへの愛が共通するような人から譲り合いたいと思いますね。

  • aokumakunさん

    ご返事有難うございます^^
    日本に長い間いると日本の常識が普通と思いがちですが、同じレベルのサービスの国の方が世界では少数なのかも知れませんね。
    私もアメリカで中型の飛行機に乗った時の体験を思い出しました。
    その時はキャビンアテンダントの方が運んでいた飲料を乗客の方にこぼしてしまい、
    日本だったら「大変申し訳ございません!!」となりそうな所を 「あら、あら、ごめんなさいね。飛行機は揺れますからね」と、あまり気にしない感じだったのが新鮮でした。

    こんかいのaokumaさんの記事から日本以外にも違う常識や感覚があるということを思い出せた気がします。本当に有難うございました(^^)/

  • aokumakunさん

    はじめまして。
    先日友人2人と大学の卒業旅行で初めてロンドンに行き、スタンフォードブリッジでチェルシーの試合(対ハダースフィールド )を観戦してきた者です。

    チケット購入後にaokumakunさんのブログを見つけたのですが、私は日本語対応というのに惹かれてしまいスタブハブでチケットを購入してしまいました。おっしゃる通り、非常にハラハラさせられました。。。笑
    ブログでも紹介されていた通り、手数料は直前で上乗せされるし英語でホテルにメールを送らなければいけないし、不安なことが多かったです。
    中でも1番大変だったのが、チケットを受け取ってから入場するまででした。チケットは無事ホテルに郵送され、そこで受け取ることができたのですが、チケットと一緒に「チケットをスタブハブで買ったことを絶対に言ってはいけない。もしセキュリティーに聴かれたら友人から定価で譲ってもらったと答えること。そうしなければあななたちは30分ほど尋問され、恥ずかしい思いをするぞ。」というメッセージが書かれた紙が同封されていました。無知な我々3人はそれを鵜呑みにし、セキュリティーの怖い兄ちゃんに「どうやってこのチケットを入手したのか」と聴かれてもつたない英語で「友人から買った」の1点張りでした笑
    もう完全に嘘がバレていることが分かったので、正直に「スタブハブで買いました」と伝えたところ「スタブハブはよくない!あそこは高価格でチケットを販売してくる。しかし問題無い。次からはちゃんとチェルシーの公式サイトで買ってくれよ。楽しんでな!」といった感じで我々3人の情報(名前やチケット番号)などをメモしたあと、スタジアムに入れてくれました。一時はどうなるかと思いましたけど、とにかく試合が観られて本当によかったです。また、チケットを買う際にも色々調べてから購入するべきだなと改めて考えさせられました。試合は最高に楽しかったので、次行く機会があればメンバーシップに入り、しっかりと正規ルートで買おうと思います笑
    長文失礼しました。

    • ずや様
      コメントありがとうございます。そしてご返信が大変大変遅くなってしまって申し訳ありません。
      読んでいて自分が体験したのと全く同じハラハラ感を再体験しました笑
      まったくその通りですよね。もちろんなかなか正規ルートでは買えないプラチナチケットもありますし、こういったサービスを全否定するものではないのですが、覚悟しないといけないポイントはいくつかあるというのはしっかり認識しておいた方がいいですよね。
      何よりずやさんが最後はちゃんと観戦できたとのことでホッとしました。
      私の記事以外に、このずやさんのコメントも多くの人を助ける貴重な体験談と思います。ありがとうございます。

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