昨日こんな記事(→コラム・アザールはサッリボールに合わないのか…?表れ始めた長期プランとの齟齬)を書いたように、チームの未来に結構不安なきょうこのごろです。ただ、じゃあサッリ監督は解任されるのかっていうと、その可能性は低いと思うのですよね。

確かにアブラモビッチオーナーは気が短くて、チェルシーというクラブは監督をコロコロと代えてきた歴史があるのはご存知の通り。ファンの気質も別に気長ではなくて、もう既にサッリアウトなんてハッシュタグもお目見えしています。

でもでも…単なる期待だけではなくて、今回はチェルシーが少しは辛抱強くサッリ監督を見守りそうな理由があります。

理由①攻撃サッカーを期待するオーナー

まずはたびたび報じられているアブラモビッチオーナーの気持ち面ですよね。彼、攻撃サッカーに憧れているそうで。チェルシーと言えばヒール役、ガッチリ守ってカウンターアタック炸裂!!くぅううう痺れる!!ってのが好きなファンも多いと思うのですが(私もそうです)、オーナー様はそろそろボールを支配する攻撃サッカーが見たいらしいんですね。

それで戦術を180度転換した今季。アブラモビッチオーナーも割とサッカー界に身を置いて長くなってきましたから、時間がある程度かかることも織り込んでいる感じがします。最初にジョルジーニョをナポリからちゃんと引っ張ってきて、冬には(マリナ女史イヤイヤながら)イグアインも獲りました。全然万全ではないのですけど、監督の希望に応えてはいます。バックアップする気はあるんですよね。

あとは…アブラモビッチオーナー、昔と比べると最近ケチです。解任には違約金支払いが伴います。コンテ監督に対する支払いでも揉めました(まだ払っていないんだっけな?)。だから、サッリ監督を切ったらまた違約金が発生、しかも新しい監督の手配もあるし…なるべく長く引っ張るだろうっていう後ろ向きな理由もありますね。

理由②ダビ・ルイスの重用

チェルシーってロッカールームの力が強いって言われています。一部の選手に権力があるんですよね。悪い言い方をすれば、フロントに対して監督の頭越しにワガママを通せる選手がいる、と。実際のところファンとして普通に試合を観ている分には全然分からないのですが、現地報道やワールドサッカーダイジェストの元編集長・粕谷秀樹さんなんかが度々指摘されています。

で、ダビ・ルイスは この手の話ではよく注目される一人です。 アブラモビッチオーナーのオキニらしいのです。いや、こんな書き方するとよく知らない方はダビ・ルイス嫌なやつっぽく思われるかもしれませんが、明るくてムードメーカーでファンへのサービス精神も満点のナイスガイですよ彼は。まあだからオーナーも気に入っちゃうんだろうし…。裏表の関係ですね。

サッリ監督はこのルイスを重用しているのはご存知の通り。別にオーナーのお気に入りだから使わなければ!と思っている訳でもなさそうで(頑固おじさんだからそんなことはしないか)、純粋に戦術に合っているんですね。

この前のボーンマス戦で久しぶりに露呈してしまったように、ダビ・ルイスは守備に難あり(センターバックなのに…!!)なのですが、一方で正確なロングフィードという武器を持っていまして、これがサッリボールにとても重要。パスパスパスパスで回して中盤に敵を集めておきながら、ルイスが後ろからビヨーンとペナルティエリアまで一本通して仕留めちゃう…っていう形で今季何度も救われていますよね。ひとつの攻撃の形ですね。

ルイスも重用を粋に感じているみたいで、アーセナル戦の敗戦後も「みんなサッリ監督を信頼している」みたいな擁護発言をしてましたね。30歳以上には(選手にとって不利な)単年契約しか提示しないチェルシーですが、ルイスは単年を受け入れて延長してくれるみたいですし。サッリ監督にとっては戦術的に重要な選手が、社内政治?的にも重要な人物だった訳でなかなかにラッキーな状況であります。

理由③アザールの人柄

チームが崩壊する時、そして監督が解任される時って、そのチームのスター選手の言動が結構影響を与えますよね。最近で言えばモウリーニョ監督が解任されたマンチェスター・ユナイテッドかな?報道を見ていると、ポール・ポグバとの関係悪化が一因と感じます。

スター選手って、一歩間違えるとものすごくワガママになって、監督にとってはめちゃくちゃ扱いづらくなりますからね。結果が出なくなると、スター選手と監督の間の権力闘争みたいになって、マーケティングの要素(ユニの売れ行きとかファンからの人気面)なんかも加わって選手側が強気に出るようになったりします。

その点、昨日の記事(コラム・アザールはサッリボールに合わないのか…?表れ始めた長期プランとの齟齬)で触れたように、サッリ監督がチェルシーのスター選手であるアザールに名指しで批判めいた発言をしたことは結構気になります。

自分が選手だったらって想像したら、ムカつきませんか?「は?俺ワールドカップにも出てて、ベルギー代表でもスターなんだよ?このチームだってここ数年ずっと引っ張ってきてるだろ?今シーズンだって俺のゴールやアシストで何回救てきたと思ってんの?あんた最近来たばっかじゃねーか。サッリボール?そんなんなくても俺のドリブルで勝てるって。あんた元銀行員だろ?なんか勝ち取った経験あるの?俺はずっとこの実力でタイトルを勝ち取って来たよ」…って自分だったらなる(苦笑)

でもでもですね、そこはアザールなら心配いらないかな~とも思うんです。彼はあれだけの実力を持ちながら、お茶目で心優しい性格で知られています。もちろん不満は持つかもしれないし、今季終了後の退団を心に決めてしまうかもしれない。でも、監督と表立って対立したり、不満を爆発させるようなことはなさそうだなあと思うのです。これは想像ですが…なんとなく分かる~というチェルシーファンの方も多いかなと想像します。

理由④少しは柔軟なサッリ監督の姿勢

あとはサッリ監督の姿勢ですかね~。確かに彼は頑固親父なんでしょうね。こんなに対策されてもプランB試さないって、昨日の会見でも改めて言ってましたし。でも、それでも頑固親父なりに柔軟になろうとしている感じがあるんですよね。

たとえばこの冬に巻き起こったオドイ騒動の最中。バイエルンへの移籍が再三囁かれる中、慌てた感じでオドイを起用し始めましたよね。サッリ監督としてはまだまだ主力にサッリボールの基礎を教え込みたい時期だろうに、クラブの意向を汲んだ感じの行動です。

あと、あんなに必要と言っていたセスク・ファブレガスをフロントが放出してしまっても、怒りまくる訳ではなく。もちろん内心怒ってたかもしれませんけど、表立ってフロント批判する訳ではなく、「後釜がいないならいないで、今の選手でやろう」と大人な発言してました。

あの悲惨なボーンマス戦の後には、スタジアムの外で怒って文句を言うサポーターに対し、立ち止まって謝る映像が出回りましたね。昨日の会見でも「水曜日の結果について、改めてサポーターに謝りたい。今は大きな目標に向けて歩んでいる過程。どうか辛抱強く待ってほしい。簡単じゃないし、改善は必要。だがベストは尽くしている」と素直に謝罪。こういう姿勢でこられちゃうとなんか許しちゃうんだよな~(笑)

まあそんなこんなで、サッリ監督はまだ安泰かとは思います。監督のクビをすぐ切ってしまう近年の文化を継続したいと思っているファンはいないはず。ただ、結果を全く考慮せずにサッリボールを信じるというのも難しい。サッリ監督自身、もう少し妥協しながらチームを作り上げてくれれば良いのですが…。

まあサッカー界、一寸先は闇です。きょうのハダースフィールド戦次第ではどうなることやら…あー怖い怖い。祈ります。チェルシーの未来に幸あらんことを…












2 件のコメント

  • twitterで見つけて来ました、わかりやすいです!
    チェルシーサポとして辛い時こそ応援してあげる事が大事だと思います笑

    • ゆーたさん
      コメントありがとうございます。そして返信が遅くなりまして申し訳ありません。
      Twitterで見つけてくださったんですね!うれしいです。
      もはやサッリ監督は結局解任されましたが、ランパード新体制の下応援していきましょう!!

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