コラム・無敗シティ撃破に見たチェルシーのメンタリティ












「まさか」の勝利

チェルシーファンと言えども「まさか」の勝利だった。無敵のマンチェスター・シティを2得点完封で撃破した一戦。現地紙によればシティは昨シーズンの4月以降16試合負けなし。さらには今シーズンに入ってビハインドを背負った時間わずか12分という圧倒的な強者だった。それを、ここ3試合で2敗、方向性も揺らぎ自信を失いつつあったチェルシーが破ったのだ…!未明に熱狂したファンがいまだに夢見心地で浮かれていたとしても仕方ない。

戦術的な分析は専門家に譲ろう。ファンとして心を動かされたのは見切れた画面に飛び込んできたカンテの快心の一撃であり、前後半でサネとスターリングを封じ込めたアスピリクエタの獅子奮迅の働きであり、ここ一番で集中力を切らさずに最後は膝スライディングで自らのゴールを祝ったダビ・ルイスの雄姿だ。

もちろん2アシストで違いを見せつけた偽9番アザールも、献身という単語を何度重ねても表現しきれないペドロの疾走もいまだに頭から離れない。全員でもぎ取った勝利。ダニー・マーフィー氏は翌朝の現地紙デイリー・メールで「(試合は)単なる技術やパスという次元ではなく、規律とチームワークにおいても素晴らしいクオリティだった」と賞賛した。

偽9番で勝負に出た

「アザールの偽9番の役割、本人はどう思っているか分からないけど私は好きですね」。試合終盤、DAZNの解説を務めた戸田和幸氏が満足そうにつぶやいた。

エンポリ、ナポリ時代からサッリの戦術に注目してきた戸田氏は試合直前、サッリ体制初のアザール偽9番起用のフォーメーション予想図を見て「いずれこうなると思っていた」と指摘。厳密に機能していたかの分析は別として、強度の高い試合で戦術を貫きながら結果を残したことには大きな意味がある。これまでカンテの起用法など巡って懐疑的な意見も掲載してきたデイリー・メールは「この勝利はサッリ監督のシステムと彼の規律(の価値を)を証明した」と正面から賞賛してみせた。

試合後、スタンフォードブリッジを埋めたチェルシーファンは「ヨーロッパチャンピオン!君たちは歌うことがないだろう~」という歌詞のチャントを嫌味たっぷりに合唱したという。前半、バスを停めた訳ではない。しかし結果的にシティの猛攻を耐え抜き、わずかなチャンスを仕留めた。従来のチェルシーを彷彿とさせる展開から、選手に自信が芽生えたように見えたファンは少なくないだろう。そして「勝利はサッリのメソッドが実を結びつつあることを示した」(テレグラフ)。黄金期を支えたメンタリティそのままに、行き詰りかけた新戦術に光明も見えた一戦。これぞチェルシー新時代の幕開けと思わせる激闘だった。



青くま君
このメンタリティを毎試合見せてほしい!!











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