コラム・カンテの新ポジショニング論争の行方は…












より攻撃的な役割

チェルシー史上最高額の週給で契約を更新してくれたエンゴロ・カンテ。サッリ監督の就任以降、レギュラーで出場し続けているものの、その新ポジションについては論争が絶えませんね。

それもそのはず。中盤2枚の一角を担い、的確な読みでクリーンにボール奪取を繰り返すこれまでの役割から、3枚の一角としてより攻撃的な役割も任されるようになったことが原因ですね。ファンの方々ならご存知のところです。

チーム好調の裏で論争

シーズン開幕直後からカンテの攻撃面での物足りなさは指摘されてきました。適正ポジションではないのでは?と。一方で現地記者から「前線からのプレスや相手陣内でのボール奪取こそサッリの目指すサッカーを下支えしている」との意見が表明されるなど、見方は割れていました。

いずれにしても、両派ともカンテの新役割にモヤモヤを感じていたのは事実。それでも「まあカンテのことだからいずれ慣れてくるでしょ」と安心感を共有していたような気がします。開幕から無敗と好調を維持し、カンテ自身確かにすこしずつ慣れてきていましたからね。



サッリ監督がついに言及

そんなカンテのポジション論争に、ついにサッリ監督自身が言及しました。トッテナム戦の惨敗を受けてのこと。かなり具体的だったので少し驚きましたね。

I want to play a centre midfielder with a very technical player. For me the centre midfielder is Jorginho or (Cesc) Fabregas. I don’t want Kante in this position.

 

ELのPAOK戦を前にした会見で、サッリ監督は上記のように、中盤センターの真ん中にはこれまで通りジョルジーニョセスク・ファブレガスのようなテクニカルな選手の配置にこだわる姿勢を明確にしました。

それこそサッリ監督の志向するサッカーの中核をなすものであろうことは理解できます。カンテを中盤底に配置して守備的な役割に専念させる案は確かに安定しそうですが、サッリ監督とすれば目指すサッカーそのものの放棄に映ることでしょう。



答えはジョルジーニョの側

その上でサッリ監督は具体的に注文をつけました。

“Kante has to stay near to Jorginho, especially when the ball is on the other side, “It depends on the action. If the ball is on the left, we have Alonso, Hazard, Kovacic, Barkley, so in that situation he has to stay very close to Jorginho.”

相手ボールの際は特にカンテはジョルジーニョの近くにとどまらないといけない。ボールが左サイドにある時はマルコス・アロンソ、エデン・アザール、マテオ・コバチッチ、ロス・バークリーで対応するので、そういうシチュエーションではジョルジーニョのすぐそばにポジショニングしないと…!と。

これまでカンテがポジショニングについて名指しで指摘されたことは記憶にないので少し驚きました。ただ、それだけサッリ監督がカンテを「サッリボール」のキーマンと見ていると言えると思います。



ジョルジーニョ対策の敵に勝つために

エバートン戦のスコアレスドロー。スパーズ戦の大敗。

ジョルジーニョを数多く経由するチェルシーのスタイルを研究され、攻撃がこれまでのようにうまく回らなかったーしかし決してジョルジーニョのポジションを変えるつもりはないーあくまでジョルジーニョを生かすために、カンテがもっともっと攻撃に守備に正確なポジショニングでサポートする

これが不調の2戦を経てサッリ監督が導いた明確な答えということですね。

頑張っているカンテにしたら少し驚いたかもしれませんが、一方でこんな難題をこなせそうな選手はカンテしかいないのも事実。むしろカンテならできるだろうから注文をつけたというところじゃないかと思います。

さらなる進化を…楽しみにしたいと思います。















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