先日のボーンマス戦、辛かったですね。3失点目で見るのをやめてベッドに入ったら、翌朝4-0になっていてさらに萎えました。現地ファンの間ではアブラモビッチオーナー就任以降で最悪の一戦とも言われているようです。

シーズン序盤の好調はどこへ…という感じでギクシャクしているのが今のチェルシーです。パスパスパスパス…そして何も起こらない!失点すれば下を向き、同点、逆転への期待感が驚くほど沸いてきません。悲しい

ジョルジーニョを中盤の底に置いて何度もボールを経由させるサッリ監督のサッカー。通称サッリボールが対策され始めたのはもう数カ月前です。しかしサッリ監督は「基礎の習得」(現地紙)に重点を置き、プランBを提示する気はなさそう。頑固な性格で知られる通りです。

ボーンマス戦の敗戦後、ロッカールームで1時間にわたるミーティングが開かれたことも報じられました。スタッフも抜きで、サッリ監督と選手のみ。ポジティブな話し合いであったことを期待したいところですが、テレグラフがこのほどその中身の一端を明らかにしました…。

サッリボールにアザールが従わない?

テレグラフが報じた中身は少々ショッキングなものでした。サッリ監督は選手たちがまだサッリボールの基礎を習得できていないことに言及した上で、アザールが指示通りに動いていないことを指摘したというのです。

ニュアンスは分かりませんので和やかな話し合いだった可能性もありますが、あの敗戦後のピリピリとした空気の中で果たしてどうか…。サッリ監督のサッカーをナポリ時代(&さらにその前)から見てきたサッカーファンやジャーナリストからは「確かにアザールはサッリのサッカーと違う動きをしている」との指摘もありました。

一方でサッリボールにプラスアルファでアザールの自由な動きが加味されて良い!と賞賛する向きもありましたよね…。良いか悪いかは別にして、アザールの自由な動きから生まれたスーパープレーに救われた場面も多々ありましたしね。簡単にどちらが正しいといえる問題でもないですけど…

去就を決断しないアザール

アザールがチェルシーとの契約延長を現在のところ保留し、来夏のレアルマドリード移籍の可能性を残して去就を決断していない現状はご存知の通り。アザールはその発言からチェルシーファンへの誠意も再三示し、移籍するなら穏便に、クラブとの関係を壊さないように気を使っていることがうかがえます。

まさに昨夏も移籍の可能性が取りざたされましたが、この考えから残留を決意。冬の移籍も否定し、少なくとも今シーズンいっぱいはチェルシーに残ってプレーすることを宣言しました。正直な心境を語る姿勢は比較的好感を持ってファンに受け止められていたと思います。

ところが…

サッリ監督の発言の変遷

ところがです。そんなアザールに対してこの半年、サッリ監督の言動は変化していきました。

シーズン序盤、絶好調で得点を重ねるアザールを絶賛したサッリ監督は「さらに改善できる」と期待を示し、さらには「シーズン40ゴールはできる」と発破をかけます。大胆な発言は信頼関係の裏返しにも見えました。

気になる発言が出てきたのは昨年末のこと。アザールが契約延長をまだ決断していないことについて、残留を望みつつも「将来を明確にすべき」「この問題を解決すべき」と言及したのです。

そして最近、アザールの去就に関してもう一つの発言が飛び出します。「出ていきたいならばそうすべき」。もちろん、発言の前後を読めば残留を望むワードも当然入っているのですが、こうして並べてみると、アザールとの関係性に変化が読み取れる感じがあるのです。

長期プランで臨みたいサッリ監督

今考えると「40ゴール取れる」と発言していたころ、サッリ監督は自身のメソッドにアザールを惚れ込ませる自信があったのではないかと想像できます。まだ対策されていなかったチームは絶好調。アザール自身も本当に楽しそうでした。

しかし、その後チェルシーからの新たな契約条件提示にもサインをしなかったアザールに対し、サッリ監督は苛立ってきたのではないでしょうか。なぜならサッリ監督はサッリボール初期習得メンバーの選出を特に重視しているようだからです。

というのも、テレグラフの同記事によると、サッリ監督はグアルディオラ監督のプレミア1年目に関する考えに強く共感しているようなのです。その考えというのが「1シーズン目は14人程度の少数のメンバーに自身のメソッドを教え込む」というもの。

だからこそサッリ監督はメンバーを固定して明らかに疲労の色が強い選手も使い続け、ドリンクウォーターら戦力外とした選手はまるで無視するかのごとく起用せず、オドイアンパドゥといった若手もファンやクラブの期待ほどには起用に消極的。そして対策されていることが明らかな4-3-3のシステムにも固執し続ける…すべて合点がいきますね。

それでも少数のメンバーにサッリボールの基礎を習得させたい、今は生みの苦しみだ…。サッリ監督はそう考えている気がします。

1年限定で頑張るアザールとの齟齬

話をアザールに戻しましょう。そう考えると、せっかくサッリボールのオリジナル少数メンバーにアザールも組み込んで長期プランで臨みたいサッリ監督にとって、去就をハッキリさせない態度に扱いにくさを感じてきたとしても不思議ではありませんよね。

そこに来てアザール自身、最近好調とは言えません。それでもチームの不振を個人技で跳ねのけてやろうという雰囲気は感じます。ところがそうやってボールを持ったり、自由に動き回ることが、サッリ監督からすればサッリボールの基礎を守っていない…ということになってしまう。

そしてお互いに結果が出ない状況。ましてアザールは来季以降このチームにいるか不透明。サッリ監督とアザール。2人の考え、思い、気持ちがすれ違っていく様が見て取れます…。嫌な感じがしますね。個人的にどっち派とかではありません。ただただ、すれ違っている感じに嫌な予感がするのです。

混沌とするチーム

テレグラフの記事には他にもサッリ監督の練習が単調なドリル中心で、退屈している選手がいるとの指摘もありました。チーム内の混沌とした様子が伝わってきて不安になりますね。

ボーンマス戦のあんな文字通り目を覆いたくなるような試合を見たばかりですから、個人的にはあまり素直にサッリ監督支持!とかは思えません。もっとプランBを試すべきだし、優秀な選手がそろっているのだからもっとターンオーバーして多くの選手を信頼すべきと思います。そうでないとチームマネジメントできずに崩壊するのでは…?

そしてアザール。去就がハッキリしないことはチーム編成上も影響が出るし、この点についてはサッリ監督の気持ちも分かる。ファンに対するリスペクトもすごく嬉しいし、残留してほしいのですけど、ここは確かにどっちなのかそろそろハッキリしてほしいんですね。これは私の本音です。(サッリ監督がチェルシーで成功するかは別問題ですが…)

さてさて、本当に色々複雑に絡み合ってきましたねえ。サッリ監督とアザールの関係ひとつ取ってもこれです。他にも個性豊かで腕に覚えのある選手が揃うチェルシーです。チーム内はどうなっているのやら…。不安です。不安の中に少しの希望を持ちつつ、(結局なんだかんだ楽しみに)次節ハダースフィールド戦を観戦します。












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